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2003年09月 アーカイブ

2003年09月01日

第032号 「新幹線グリーン席」

当社は社内規定で、役員も含めて、出張は原則自由席と定めている。

監査法人の先生は一般的には、役員・管理職・平社員で、グリーン・普通指定・自由席等の、差別化をしていると、当社でもその適用の提案があったが、私は自分の価値観でそれを受け入れない。

役員や管理職が平社員に対して、特権意識を持つ事を恐れる。
元来社員を平とか管理職と言う表現すら気に入らない。

私は、会社は役員や管理職ではなく、最前線で懸命に働く平社員が多くを支えていると思っている。
もし、役員にグリーン席を認めるなら、全社員に最低でも指定席を認めなければ不公平だと思う。

ソンナ・コンナでオールオアナッシング的に、全社員、自由席が一番公平で単純と思ったから当社は役員を含め、全社員自由席を原則としている。

しかし今年の春の連休シーズン、自由席も指定もイッパイで、やむなくグリーン席に乗ってみた。
・・・スバラシイ!別世界ダ!ナント快適デ、疲レナインダロウ!!

以来、ダンダンその快適性に病み付きになり、社員に内緒で時々グリーン席に乗りだした
・・・ゴメン!

ここまで書いてくると、賢いあなたはタムラが今週は何を言いたいのか、解ってきたと思います・・・

ソウデス!
今週のテーマは「あなたのお店の、客席をグリーン席化しましょう!!」です。

「先生、ユトリのある店を作ってくれ!」と言われ、

殆んど使われない総石張りの、自販機とTVがあるだけの、休憩コーナー
ヤケに大きく立派なWC
ガラガラと言えるほど広い中通路
景品など殆んど出ないのに、ブチックのように立派な景品コーナー
・・・等いろんな「ユトリ」を作ってきました。

反省を込めて言います。その「ユトリ」は本当にお客さんの為になったでしょうか?

グリーン席に乗り、本来客に提供すべきユトリは、客席周りである事に気が付きました。
あなたのお店の、客席をグリーンシート化しましょう!

タムラのイメージするグリーンシート化は、先ず寸法。

まず左右の寸法は、片肘つきのユッタリしたリクライニングシートにフカブカと座れ、左側には、ドリンク・食事の置けるテーブルがあるイメージ。
テーブルの下には、手荷物の入るコインロッカーが有ると言う事なし!

現状1台当り70CM位取っているが、最低85CM位は欲しいと思う。
前後の余裕は、「玉積み」なんてケチな事考えず、リクライニングしても通れる寸法。
最低3メートル位か?

上下・・・これは天井高です。アメリカのスーパーの統計で、良く売れる店舗の天井高は5メートル以上という統計があるそうです。

先週 「選択動機」のお話をしました。客席のグリーンシート化は、大きな選択動機になりえます!
快適性に病み付き化させましょう!
左右・前後・上下全てに余裕は無くてもイイと思います。もし改装の計画があるなら、
是非この左右のユトリから始めましょう。

最近の店は、客の滞在時間も長くなってます。ユッタリ・ノビノビとプレイして頂きましょう!
画一的で自由席の固まりのような大型店舗に、グリーンシート化で対抗してみませんか!

立派に作りすぎた反動か、最近はやたら「金カケルナ!」のローコストブーム
金をかけた・・・立派ダ!
金かけない・・・総益分岐点下がる!儲かる!
という、お客不在の発想は止めましょう!

真にお金を使うべき所がどこかを、議論し合い、その為には何処を節約するかの議論の中に、ローコスト化を考えて行きましょう!・・・ハンセイ!

2003年09月08日

第033号 「報連相?」

社内の連絡ミスで困ったことはありませんか?

当社 社内の、業務上の連絡事項の不手際に長年頭を悩まして来ました。

何処の企業も同じかと思うが、設計業は特に連絡事項が多い気がします。
施主さんからは勿論、外注会社・建材メーカー・ゼネコン・その協力会社・・・・営業中
物件・設計中物件・現場中物件。

毎日毎日膨大な連絡事項が飛び交う。おまけに現場監理・社外の打合せで、担当者が社内にいない事も多い。仕組み的に連絡ミスの発生しやすい条件はそろっている。

おまけにパチンコ設計の宿命か、設計も現場も工期が短く、意外に変更の多い業種。
変更時に、言った・言わない。聞いた・聞いてない・・・

連絡の情報量が多い上に、1つの連絡ミスが、たちまち大きな金額の責任に繋がり易い職業ですので、連絡ミスのゼロ運動化は絶対必要条件です。

何か適切なフォーマットを作ろうと考え初めて、もう1年になる。
以前に、コンサルの先生から頂いた、先生の顧問先が使っている、「報連相シート」を
アレンジして自社用のシート作りに変えようとしたが、どうもシックリ来ない ・・・行き詰まってしまった。

なにがシックリしないのか解らない・・・多分デザインだけ自社用に変えても、連絡ミスが減らない事が、本能的に解っているからだ。

報連相・・・言うまでも無く、報告・連絡・相談
経営者に成ったばかりの、若い頃から、この報連相が如何に大事か、サンザン聞かされてきた・・・この報連相に関する本もいっぱい出ている。

報連相の大事さに、何の疑いも無い・・・私も、社員に口をスッパク言ってきた。

報連相・ほうれんそう・ホウレンソウ・・・連絡ミスがあると、呪いのように言い続けてきたが、すぐ再発する。システムとしてなかなか定着しない
・・・何かが足りない・発見できない!
その謎がズーット解けなかった・・・

しかし1年位掛かって、最近ヤット解けたんです!!!

貴社から少しでも、連絡ミスが減ることを期待して、ここに公開します。

答えは、あっけない!
FROM TO FROM

FROMは発信者、 TOは受信者の意味デス
・・・こんな事に1年も掛かったのか、と笑われそうですが?

報連相は、一方通行・片道切符だった気がします。つまり FROM TO です。
私の考えた、次世代「報連相」は、「発信者―受信者―発信者」の循環方式です。
受信者は、指示や伝言書に処理日時を記入し、サインし指示者にもう一度返す方式です。

受信者が発信者に情報を返さないから、間違いが起き易い事に気が付いたのです!
そして伝言メモを、コピー用紙の裏を使うから、指示書が、行方不明になるのです!

今回 一度に1万冊!注文しました。
社員数50人×週1冊×50週/年=2500冊/年・・・1人が週1冊(100枚!)使っても4年分はありそうです!!
1万冊は不撤退の決心と、自信の表明です。

色は、一般紙と区別しやすいように・すぐ発見しやすいように、淡い黄色にしました。
注意を促す、黄色信号・イエローカードと言う意味も込めました。

まだ使用はこれからですが、劇的に連絡ミスが無くなる事を確信してます。

B5版の、小さな書式ですが、自分には大きな発見と思っています。

希望者には、当社の作ったこの「FROM TO FROM シート」を無料で差し上げます。気軽にメール下さい。
自分で考えたシートがもし、誰かの役に立ったらとても幸せと思います。

「FROM TO FROM シート」

2003年09月16日

第034号 「カード不正利用事件」

ドウシテこんなに色んな問題が会社には、次々起こるのだろう?
神様は、マダこれ以上私を、賢くしたいのだろうか??・・・(イミ不明?)

前から恐れていた事が起きた!
カードの不正使用である。

職業上、社員が現場監理・打ち合わせ等で出張に出る事が多いので、社員に会社のカードを貸与せざるを得ない。
ただカード会社毎に、発行枚数に制限があるので、どうしても数人でカードを共用する。
これが諸悪の根源になる!

カードは現金と同じ!
解っていても日常の業務の中で、感覚が麻痺する。つい管理が甘くなる。

今回経理が銀行の引き落としを、調べていて不正が発覚した。
幸いにして社員ではない事はスグ判ったので、ホットしたが、被害額は200万円を超える!

お金より、4ヶ月・200万円も不正が発見できなかった甘い管理体制の自分に腹が立って仕方がない!!
かといって、少人数(1人!)でガンバッテイル経理も責められない。

管理システムを創ってない私に、全て責任がある。
罪人が不正を犯すのではない。
甘い管理体制が、罪人を創ってしまったのだ・・・残念無念!!

この事件を教訓に、会社の管理体制の徹底化を図ろう
・・・しかしコストが掛からないよう、なるべくシンプルにしよう!

まずカード!
妙案が浮かんだ!・・・会社のカードを貸すからイケナイ!

発想を反対にしよう・・・社員からカードを貸りよう!つまり全社員に、自分のカードを使って頂くのです。

社員の立替金を、会社が払えばいいのです。自分のカードならシッカリ管理するだろう。

社員のプライバシー保護もある。
あくまで出張旅費専用の口座を別に作り、請求明細も会社に送ってもらい期限内に振り込めば、社員に迷惑は掛からない。

イクラナンデモ、自分の口座で不正使用しようとは、誰も思わないだろう!!

自動引き落としは、チエックが甘くなる。
例え社員の口座にせよ、振り込む時は誰でもチエックは慎重になる。

完璧!!!

事件の顛末が知りたいって・・・

犯人はスグ判りました・・・外注の派遣社員が、カードを盗んでの犯行でした。
一時的にせよ席を並べて働いた人を、前科者には出来ません!

・・・面白いのは、犯人は不正使用分を、克明にメモを取っていました。
当社ニモ管理責任はアル・・・示談交渉中です!

2003年09月22日

第035号 「営業マンは青チップ(研究開発)」

この不況下、低迷打開!!と営業の強化に、2年程取り組んできました。

専任の営業社員を、東京3名・名古屋3名採用し、3年以内に、営業所網を10箇所作ろうと、勢い込んでやってきた。

先日コンサルの武沢先生から「営業の方の、実績を発表して下さい」と言われ、改めて分析し、愕然!・・・6人でタムラの年間総受注高の10%!
残った90%は、過去のお客様・紹介・電話での依頼等、営業の手を経ず、社内にいたまま受注した物件!

どうも私は、間違った道へ進みだしたようだ・・・

武沢先生の提案で、外部の先生を招いての「マーケティング会議」を開催し、営業を中心に、タムラの今後の在り方を再検討する事になった。
司会進行は武沢先生、営業に関しては日本経営の石原先生、ITは百式の田口先生。
・・・考えられないほどの豪華な顔ぶれ!

午前中はほぼ、当社の現状説明
午後から講義に続き、早速的確な指摘が出だす・・・さすがはプロ!

「営業マンは、口八丁・手八丁で、仕事を取ってくる業務ではありません。
営業は買おうか迷っている人に、その判断の情報提供するのが仕事です。
引合いが無い、企業に行ってはダメです。
引合いがあったら販売には営業ではなく、商品を理解している設計が行くべきです!!」
・・・目から鱗ではなく、目が飛び出そうな、会議でした。

設計が営業に行ったら、営業は何をするのだろう?営業はいらないのだろうか?
・・・悩みが始まった。

その前の週、社員全員でやったMGゲームを思い出した。
MGゲームを通じて、企業の競争力の、決め手は、研究開発の青チップと、広告宣伝の赤チップの、2種類しかないと、学んだ。

セールスマンは、販売個数を上げるだけで、赤チップの保持にセールスマンが必要なわけではない!

謎が解けた!!

私は営業に、赤チップ(広告宣伝)をさせていたヨウダ!・・・赤チップは、赤チップ部がやればイイ!

設計スタッフが、販売を受け持つなら、残る分野は青チップ(研究開発)しかない!
もしかしたら、営業は青チップであるべきではないかと、突然ヒラメイタ!!
「営業マンは、販売しません」 「営業の中心業務は、研究開発です」・・・カッコイイ!!

私には、企業思想の根底を変えるほどの大発見に思える!!

営業は外へ出る。自社の商品価値を客観的に捉え、他社と比較できる立場にある。
最前線の情報収集が、営業の本質ではないか?・・・業界・自社商品の近未来予測です!

辛いが、パチンコ経営の本質(他のビジネスも同じと思うが)は、勝ち負けしかない。 
     共存共栄はない。

したがって我々の職業の本質は、当社に設計依頼した企業に、その戦いに勝って頂く商売だ。センスの良いデザインやローコスト化もその戦術の一部に過ぎない。

依頼があった物件の地域(他店舗)を十分に調べ、勝つ店舗作りの情報収集し、社内のデザイナーに、勝つデザイン戦略を指示するのが営業と、位置付けよう!

今回の会議を通じ、営業所を10箇所作るより研究開発を重ね、他店舗に対する強い競争力を持つよう、自社の商品価値を高め、その価値をITを中心に情報発信し、当社へ依頼したいクライアントが行列を成す状態を作ることが一番大事であると学んだ。

売れない商品を、営業にノルマを与えアメとムチで操り、無理に売り込むような企業になってはならない。
営業所もあくまで、青チップの延長上に位置付けヨウ!

「タムラは、勝つ店舗作りのプロ軍団を目指します!!」
「タムラは総力を挙げて、貴社の常勝企業化を支援します!!」

      <今回マーケティング会議に出席して頂いた先生方のご紹介>
・武沢先生 がんばれ社長 http://www.e-comon.co.jp/
経営者向けメールマガジンを立ち上げ、今や読者数2万人突破 日本が注目する経営コンサルタント

・石原先生 日本経営教育研究所 http://www.nihonkeiei-lab.com/index.html
先生の著者「営業マンは断ることを覚えなさい」は5万部を超える大ヒット

・田口先生 百武 http://www.100shiki.com/
ユニークなビジネス・モデルを展開する海外ドットコム企業を毎日1社紹介

2003年09月29日

第036号 「立地判断」

時々「敷地を見て欲しい」と依頼される。

敷地が、法的に問題がないかはスグ判るが、「先生、ここでハヤリマスカ?」と聞かれると一番辛い。
我々は設計が本業だから、ソンナ神にも等しい判断は、出来れば、避けたい。
しかし「先生は日本中で、沢山作っているんだから、自分達より詳しいでしょう。お願いしますヨ。」と言われると、ツイその気になって出かける。

先日も千葉で、2物件、立地判断に同行。
最初の物件は、*谷の工場跡地。幹線から少々入っているが、不動産会社は、地元の方が、近道をする時使う道だからアクセスに問題ないと言う・・・?
しかし少なくとも、近くの「**島」という盛業中店舗に劣る立地は明らか。

「**島に、勝てますか?」
「・・・ ・・・」
「ヤメマショウ!」

・・・よく聞くと、工場が調整区域の既存宅地!
2年程前の法改正で、実質既存宅地の権利は消滅した。同一業種の建てかえしか、
認められていない・・・法的に不可!

2物件目は、*梅インター近く
敷地は1500坪しかない・・・不動産会社は、借地の借り増しは、可能と言うが?
近くの巨大スーパーの近くに、「*ラク」さんの盛業中店舗がある。
不動産会社の社長は、近くで流行っている店があるから、お客さんはいる。
だから心配ないと思っているようだ。

「*ラクに、勝てますか?」
「・・・ ・・・」
「帰リマショウ!」

だんだん各地のマーケットで、勝ち組みの数が減りだした。不況のせいか、客数の減少とともに、ビジネスが、「椅子取りゲーム」化している。

マクロ的・ミクロ的に立地がいい悪いではなく、
「既存の地域一番店に、企業として勝てるか?又それにふさわしい立地か?
そしてそれを上回る規模で、戦う決意・勇気があるか?」
・・・だけのような気がする。

厳しい時代に成ってきた・・・今後ドンドン激化するだろう!
私の一番の関心事は、こういった「自由競争が正義」の如く、戦い続けるマーケットに、最後にどんな結末が待っているのか?勝者はいるのか?と言う事である・・・

ダイナムかマルハンがパチンコビジネスの、最後の勝者になり、日本中を総なめにして、独占販売する時代は来るのか?
長生きして結末を見たい気がする・・・ムリか?

お世話になった、ある映画館経営者が言っていた話を、時々思い出す。
「昔、町に映画館が8館あり、そこで自分も経営していた。
TVの出現から急速に客が減り始め、閉鎖する映画館が増えだした。
館数が減れば、その店の持っていた客が、自分の店にも、少しは来ると思って、ガンバッタ。
しかし、いくら館数が減っても、客は増えなかった。

それでも最後の一館まで頑張れば、生き延びれられると思って、ガンバッタが、最後の1館もやがて無くなった・・・」

映画が斜陽でダメになったと言う意味と、ライバルがいなくなる独占販売のマーケットは、消滅すると言う意味の2つある気がしてならない。

パチンコもマーケット自体は減少を続けている。店舗数も減りだした。

パチンコが昔の映画館の、後追いにならなければいいが・・・?

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