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2004年12月29日

第099号 「盛況感」

“盛況感”・・・この言葉が最近パチンコ店の打合せに登場する事が多くなった
私はこの言葉が気に入ってしまった
商売の極意の気がするからです
最近大流行のイワユル“玉積み”もこの盛況感の演出ですね
我々の職業である店舗設計・デザインも、本質はこの盛況感を出す事かもしれません

以前読んだ、物販店の流行る店舗作りの極意を書いた“入りやすい店・売れる店”にも同様の事が書いてありました

はやる店舗の店員さんは、お客さんが入ってきても、忙しく自分の業務をこなし続ける
・・・勿論お客様の動向はシッカリ把握しながら、性急にお客様へのアプ-チをせず、ひとまず店内を自由に行動させ、何か特定商品の前で、足が止まった頃を見計らい、店員さんはアプローチをする
この店員さんが、忙しげに仕事をし続ける姿は、マサシク“盛況感”の演出です

流行らない店舗の店長さんは、店の前で腕組みをし“今日モ、オ客来ネ-ナー”なんてグチリながら、外を見張り続け、ヒマを持て余している女子店員さんは、たまにお客様が来るやイナヤ、大張り切りで、性急にアタックする
・・・お客様は、その迫力に恐れをなして、早々に退散!

結局どんな店舗も、流行る店舗と“流行っている雰囲気のある店舗”に客が集まるのですネ
流行らない店舗でも、店員さんがキビキビ走り回る“ケナゲナサ”も“盛況感”の大きな演出効果をもたらす気がします

呼び出しランプに全力で走る・元気に店内清掃をし続ける・カウンター内の女子店員さんも、一生懸命景品棚の整理をしたり、清掃をする・・・その元気さ感が、盛況感につながる気がします
・・・お客さんの入りが今一の店舗は、是非実験してください

2年前に当社設計で福島の郡山市に竣工した“ビッグツバメ”店・・・
かって鉄道輸送が中心であった市場も、トラック中心に変り、郡山駅に至近距離の、中央卸市場がインターチェンジ横に移転する事になり、跡地利用でゼネコンさんから当社に、物件情報が舞い込み、縁あって、福島のツバメさんに決まったのであるが、如何せん敷地が1万坪!もある
精一杯頑張って800台で設計が始まったが、敷地が余るので残った敷地に店舗を誘致する事になった
当初は“一大商業ゾーンの構築”と、大張り切りでしたが、結果的には、パチンコ店の前に、コンビニ・ラーメン店・牛丼・ハンバーガー店の4店舗しか集められなかったが、結果的にはこれがなかなかイインデス

・・・大きなパチンコ店の前の、小さな平屋店舗が横綱の太刀持ち・露払いの様に立ち並び、大きさのバランスが採れ、“日常性店舗”が道路側・敷地全体に、マサシク“盛況感”を演出してます

複合化が騒がれて久しいが、ゲーム・シネコン・スーパー銭湯・等大集客力施設もイイが、案外にこう言った日常的な施設を配し、敷地全体の親しみ易さ・盛況感を演出する複合化もイイものだと思います

話題が突然変わりますが
今話題のIT系の上場企業、ソフトバンクや楽天・ライブドアにしても、本業の決算自体は意外に大した事が無いのに、投資家が彼らを支持し、高い株価を維持しているのは、社長が元気に、企業買収・新規事業・野球等いろんな事にチャレンジするマサシク“盛況感”かもしれません

企業だけではなく個人個人も同様で魅力ある人間像とは、日々一生懸命努力し続ける姿が、個人の盛況感をつく、人の共感を呼んだり、魅力を作っていくのかなと思います

サア皆さん、
明日から自分の“盛況感”を作っていきましょう!!!

『入りやすい店・売れる店』は馬渕哲・南條恵著 発行:日本経済新聞社

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