第130号 「別荘の設計」
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事務所開業以来約28年、過去色んな種類の建物を設計をして来ましたが、一番困ったのが“別荘の設計”でした そもそも、何故お金持ちが別荘を持ちたがり、わざわざ不便な所に建つ、別荘に行くかが、田舎に住んでいる私には理解出来ません 私は休暇が取れたら都心のホテルに宿泊し、都市の便利さを享受したいと思うほうなので、余計“別荘ライフ”のイメージが湧かないのです しかしプロとして“設計デキマセン”なんて口が裂けても言えません 困った私は “小説家に変身”して、別荘ライフ物語を書く事を思い付きました・・・ お施主さんは私とホボ同年代であったので 主人公の男性は、“私”(願望) ・・・ロマンスグレーの渋い・(めちゃモテル)中年・筋肉質・お金持ちの事業家・独身(・・・こんな男いる訳ないか?) 彼女30-35才(この位の年令が好み?) 車はジャガーのオープンカー 後部座席には“名犬ラッシー”(犬の名前はこれしか知らない) ・・・ダンダン現実と遊離してきた!(・・・自分でシラケル!) 途中、コンビニによっておにぎり・缶ビール・おつまみ・・・なんか買いません! 別荘にはシェフとヒツジが用意して待っているのです 別荘につくと、クラクション2回・・・門は自動開き! 着くと二人は、ドライブの汗とほこりを取る為に先ず、プールで一泳ぎし、バスロブに体を包み、プールサイドに用意された冷えた“シャンパンで乾杯”し、木陰で一眠り だんだん3文(エロ)小説風になって来た! これ以上前に行くとベッドシーンになってしまいそうで書け無くけなくなって来たが、ココまでで十分だった 開眼したんです・・・別荘ライフのイメージに! 別荘は“非日常空間”!普段と反対の生活をする場だと 普段は、屋内生活・・・別荘は、屋外生活 普段は、服を着ている・・・別荘は、裸(では恥かしいから、上半身くらいか) 普段は、昼まっからビール飲まないから、別荘では昼まっから“シャンパン” ココまで決まればもう後は早い! 場所は知多半島の漁港近くの小高い丘の上 かまぼこ状の2棟を、フラットルーフの箱でコノ字形に結び、その間の屋外スペースを木製デッキで床を仕上、部屋と連続的に屋外生活を堪能出来るプランを作成! 素晴らしい案が出来た! 設計は順調に進み 最後にキッチンの話しになりました・・・ 何処のメーカーにしようかの議論中、奥様はハットとしたように “近くに、おサシミなんか届けてくれるお料理屋さんないのー?” “田舎にそんなもん有る訳ネーダロウー!” “ジャーお料理誰が作ンノヨー?” “オメーに、決まってんだろう!オレ料理なんか出来ネーヨ” “エー私が作ンノー?私、家で毎日お料理作って、別荘行ってまた作んじゃー何しに行くのヨー?・・・イヤヨ!・・・私、もう別荘要らないワヨ!” “勝手にしろ!” ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・THE END! 80%位仕上がっていた別荘の設計は“没” 夏になるとコノ夫婦の議論?を思い出す 別荘にキッチンが必要か否か?料理は誰が作るのか?私には結論が出ていない! 自分の別荘を持ったら、解るかもしてない・・・しかし私は別荘は要らない ・・・もしかしたら、私が料理作らなければならない気がするからです・・・? |