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2006年01月16日

第149号 「設計ミス保険」

昨年末の耐震偽装事件、まだまだ長引きそうですね
原因追求・責任問題・事件性・被害者の救済等、ますます問題が大きくなって行きそうです

一番可哀想なのは、幸せな家庭の夢を託して購入した被害者の方々です

国にも審査上の責任は大と思うが、国は(別の?)真犯人探しに夢中で、審査機構を責めようとはしてません
・・・審査機構を責める事は国の責任問題に直結するからでしょうか?
被害者救済は“補助”の範囲を越えられないようですね

設計事務所の仕組みを少し説明しますと、
一口に建築設計事務所と言っても、その中身は
・プラントやデザインを中心とする、意匠設計
・耐震設計をする、構造設計
・空調や衛生の、設備設計
・照明や電気配線等の、電気設計
の4専門職に分かれており

依頼主は、先ず意匠設計事務所に仕事の依頼する為、意匠事務所が元請になり、他の3専門職へは外注して、分業体制で設計図は進行します
しかし本音の所、(通常の規模の)意匠事務所に(細かい点までは)構造や設備をチエック出来る機能は無く、長い付き合い上の信頼関係がベースです
・・・性善説で成り立っている業界です

設計料は通常、工事費に対するパーセントで計算され、パーセンテージに規定は無く(昔はありましたが)、設計事務所によって様々です

外注の専門職の設計ミスが発生しても、“元請責任”で我々意匠設計事務所に、法的責任が掛かってきます
しかし元々%のビジネスで、利益の薄い設計事務所に、何億円もの賠償能力は無く、訴訟で(当然のように)敗訴しても、残る道は自己破産・倒産しかありません

“無料で再設計しますから勘弁して下さい”では通りませんし
建替えの工事代金は、“死んでお詫び”も出来ない金額です
額が違いすぎます・・・マンションもパチンコ店も単位は“億”です

今回の事件を機に、設計ミスによる“被害者救済”と“企業防衛”方法を検討しました
・・・・・有りました
“設計ミス保険”(俗称)正式には「建築士事務所賠償責任保険」です

会社の年商によって、“掛け金の上限=賠償金額”が決まってきますが、当社は、“1物件又は1年間5億円”の上限で加入しました

物件によっては完全に建替えには届かないケースも有りますが、当社が設計する
物件の80%位は補えられそうです

この設計ミス保険はナカナカ良く出来ていて、
・設備的に所定能力が発揮できていない場合
・設計ミスが原因で、第三者に身体障害が生じた場合
・構造設計ミスで、積雪の重みで屋根が落ちた場合
・ボーリング調査をせず、近隣データーを元に設計したため、地盤沈下で1階の床に亀裂が入った場合

等日常的に起きがちな設計ミスに対して、かなり寛容に・広範囲に賠償されそうです
ただ工事ミスに対する賠償は無いようです

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御安心下さい
当社、設計ミスが生じないように万全の努力を図って行きますが
万万が一設計ミスが生じても、今回加入した保険により、手直し・最悪“建替え”にも応じられそうです

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