第202号 「雨は下から降る!」
|
前回に続き“雨”のお話をします 設計の世界には雨に関する言葉が多い ・・・それだけ雨に悩まされて来たからでしょう “雨が漏ったら一流!”とも言われます ・・・新しいデザインに挑戦すると、必ずと言ってよい位、予期せぬ漏水が発生する事から生まれた“自虐的格言”でしょう(開き直りとも言いますが・・・?) “先生雨が漏ってますが・・・” “その内、ホコリが詰まって止るでしょう!”と応えた巨匠も居たそうです ・・・(こんな素晴らしい設計してやったんだから)少々は我慢しろと言う意味でしょうか? 巨匠でも解決出来ない位建築デザインは、雨との戦いです 最近では、スーパーゼネコンの設計施工による名古屋ドームも雨漏りで、一時ゲーム中断の事故も有りました ・・・金属屋根の予想を越えた“熱膨張”が原因だったようです 日本の気候は、寒暖の変化が大きく、大雨に大風が伴う事も多く、技術的には大変です そんな劣悪な気候条件の中で育った日本の設計技術は、耐震技術も含めて(たぶん)世界一だと思います 余談ですが、日本の若手建築家が世界のコンペで続々入賞し出し、今やデザイン面でも世界一だと思います (近代建築の伝統が無かった事と、戦後の復興とバブルが建築家に多くのチャンスを与えた事が原因と思います) さて今回のテーマの、雨の件ですが・・・ 若い頃いろんな物件で、漏水に悩まされました 原因が、サッパリ判らない物件も多く有りました ある現場でベテラン現場監督が、サッシュ周りの漏水実験で、水道ホースで下から水を吹付けていました “どうして下から?”と聞くと “先生、雨は下から降るんです” ・・・台風等大風には、“雨は外壁を逆登る”そうです ・・・ハットしました 漏水の原因追及を、 “雨は上から降って来る”前提で考えていましたが “雨は下から降る”の言葉に、“目からウロコ”です “雨は下から降る”と思った瞬間に目の前が広がり、漏水が解決し出しました ・・・発想・視野の変化が解決をもたらすのです 正常ではない状態で事故が起きるのに、 外的条件が正常状態であると考える事自体が問題解決を遅らせるのです! これは、単に漏水の技術的な事ではなく、発想法のヒントを含んでいます 以来私は、物事が行き詰った場合に ・・・“雨は下から降る”と自問し 反対側からの視点で考え直す事を、私の“座右の銘”の一つとしています (5号機問題をはじめ、多くの難問が次々とやって来る)パチンコ業界の経営者の皆さん たまには逆の視点からの発想で問題解決に取組んで見ましょう!! |