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2007年04月12日

第210号 「居間でスーツを着る?」

最近は若干減りましたが・・・住宅を(も)多く設計して来ました
人命救助の様な、身内の家
慈善活動の様な、友人の家
社会奉仕の様な、サラリーマンの家
・・・そして“功なり名を遂げた”お金持ちの豪邸
それぞれに思い出が有ります

住宅設計は、予算(お金)が無い家が最も面白い
なぜなら、設計者はもともと画家の様に、自由に建築を創りたいと思っている人種です
従って、予算が無い家は、“奥様申し訳ありませんが・・・予算的に無理です”との殺し文句で自己主張が通しやすいからです

ファッションの如く持てはやされている“打ち放しコンクリート”も、予算を理由に“建築家の夢”を叶えた手法です
私も実弟の家で夢を見てみました・・・しかし弟は
・・・“兄貴!夏暑く、冬寒く、とても住めたモンジャネエゼ!”と語り、翌年には断熱材入りで内装し、以来私は打ち放しコンクリートの家の設計は止めました・・・夢が覚めたのです

予算が無いと、あらゆる無駄を省いて行くうち、設計は煮詰まり・研ぎ澄まされ・シンプルになり、見えなかった何かが見え出します
・・・住まうと言う事の“根源”です

住まうと言う事の根源とは何でしょう・・・?
価値観は様々で、答えは無いかもしれませんが・・・

答えを考える為に、お金持ちの豪邸を振り返って見ました・・・
苦労して財を成した方々の、
・成功の証
・自分へのご褒美
・苦労を共にして来た奥様・家族への感謝
いろいろな思いを込めて、豪邸は建築されます・・・

奥様の夢の多くは・・・
地中海かパリ郊外の様な、洋風の外観
高価なアンチークな家具
天板に御影石を使った豪華システムキッチン
ジェットバスの大理石の浴室
大きなソファーを並べた暖炉のある居間
キングサイズのウォーターベッドを2つ並べた寝室

ハリウッドのスーパースターか、一泊100万円のロイヤルスイートルームのようです(私、行った事も、見たことも有りませんが・・・)

多くのお金持ちは
“東京の、あそこのホテルのロビーで・・・”
“ハワイの、あそこのホテルのレストランで・・・”
と言ったセレブ体験を通して感性が磨かれ、その体験空間を所有したくなるのでしょうね

多くの夢を叶えて来ました
しかし、夢の終わりにいつも
“あの豪華なリビングの白いソファーに、夜どんなファッションで座るのかなー”って・・・心配します

ジャージー?
パジャマ?
ステテコ?
浴衣?
・・・どうしても、イメージが浮かんで来ません
“お金持ちは、夜も居間でスーツを着て生活するのでしょうか・・・?”

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話が全くまとまらず申し訳ありません(最近多い!)
・・・じゃータムラの住まうことの根源はって・・・?

<本当の自分に帰る所です>・・・タムラ語録

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