第210号 「居間でスーツを着る?」
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最近は若干減りましたが・・・住宅を(も)多く設計して来ました 人命救助の様な、身内の家 慈善活動の様な、友人の家 社会奉仕の様な、サラリーマンの家 ・・・そして“功なり名を遂げた”お金持ちの豪邸 それぞれに思い出が有ります 住宅設計は、予算(お金)が無い家が最も面白い なぜなら、設計者はもともと画家の様に、自由に建築を創りたいと思っている人種です 従って、予算が無い家は、“奥様申し訳ありませんが・・・予算的に無理です”との殺し文句で自己主張が通しやすいからです ファッションの如く持てはやされている“打ち放しコンクリート”も、予算を理由に“建築家の夢”を叶えた手法です 私も実弟の家で夢を見てみました・・・しかし弟は ・・・“兄貴!夏暑く、冬寒く、とても住めたモンジャネエゼ!”と語り、翌年には断熱材入りで内装し、以来私は打ち放しコンクリートの家の設計は止めました・・・夢が覚めたのです 予算が無いと、あらゆる無駄を省いて行くうち、設計は煮詰まり・研ぎ澄まされ・シンプルになり、見えなかった何かが見え出します ・・・住まうと言う事の“根源”です 住まうと言う事の根源とは何でしょう・・・? 価値観は様々で、答えは無いかもしれませんが・・・ 答えを考える為に、お金持ちの豪邸を振り返って見ました・・・ 苦労して財を成した方々の、 ・成功の証 ・自分へのご褒美 ・苦労を共にして来た奥様・家族への感謝 いろいろな思いを込めて、豪邸は建築されます・・・ 奥様の夢の多くは・・・ 地中海かパリ郊外の様な、洋風の外観 高価なアンチークな家具 天板に御影石を使った豪華システムキッチン ジェットバスの大理石の浴室 大きなソファーを並べた暖炉のある居間 キングサイズのウォーターベッドを2つ並べた寝室 ハリウッドのスーパースターか、一泊100万円のロイヤルスイートルームのようです(私、行った事も、見たことも有りませんが・・・) 多くのお金持ちは “東京の、あそこのホテルのロビーで・・・” “ハワイの、あそこのホテルのレストランで・・・” と言ったセレブ体験を通して感性が磨かれ、その体験空間を所有したくなるのでしょうね 多くの夢を叶えて来ました しかし、夢の終わりにいつも “あの豪華なリビングの白いソファーに、夜どんなファッションで座るのかなー”って・・・心配します ジャージー? パジャマ? ステテコ? 浴衣? ・・・どうしても、イメージが浮かんで来ません “お金持ちは、夜も居間でスーツを着て生活するのでしょうか・・・?” ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 話が全くまとまらず申し訳ありません(最近多い!) ・・・じゃータムラの住まうことの根源はって・・・? <本当の自分に帰る所です>・・・タムラ語録 |