第211号 「社員を叱る」
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会社経営って難しいですね!・・・最近つくづく実感しています 先ず(努力するほどは)売上も利益も上がらない事から来る、資金繰りの難しさ そして人を使う難しさ・・・教え、育てないと使えません・・・その一環として“叱責”抜きには教育は出来ません この人を叱る難しさをツクヅク実感しています 昔は、本当に真剣に思いっきり叱りました・・・それが世の風潮で、叱るほうも叱られるほうも、日常的でしたが・・・ 最近とても叱り難い空気・風潮を感じます 学校では、先生が教育の一環でも生徒をとても叱りぬくい風潮があるようです 父兄が・PTAが・教育委員会が・・・先生の情熱の抵抗勢力化している様です が・・・ 最近の若者はそんな教育の中で育って来たからか、叱られ慣れていないのでしょうね? 自分の体験ですが、若い頃、勤務先の先生に叱られて、涙が止まらなかった経験があります この先生、今思い出すと、とても叱り上手・教育上手でした 例えば、私が(何気なく)図面に書き込んだ、手摺パイプの、直径50mmを発見して、私を前に座らし、紙を丸めて、直径50mmのサイズを作り、離れて見たり、手で持ったり次は、他に35mmとか40mmのサイズの実物サイズを作っては、悩みがエスカレートし出すのです その頃55才位の、東大出身で大手設計事務所の設計部長まで経験した大先生が、50mmのサイズに迷いが有る訳ありません ・・・私の描いた、手摺パイプの直径の“判断のイージーさ”を諭す為に、1時間以上掛けて、実物大で叱責をしたのです 最初 “この先生、判断の遅いオッサンだなー”なんて、静観している内、突然ハットし出すのです 先生が何を私に教えたいのか・伝えたいのかが徐々に伝わって来るのです 声を荒げず、一言も叱責されていないのに 真意が・心が伝わって来るのです ・・・真意が伝わるまで、根気良く指導し続けるのです 自分の判断の、根拠無さ・勉強不足の恥ずかしさに、赤面し徐々に先生の行為を静観出来ない状況に成りました・・・ 他にも階段の“蹴込み寸法”(階段の段板の下にもぐり込む寸法)の、20ミリか30ミリかの検討に、1時間 私が描いた木造別荘の、仕上げの杉板から、柱までの寸法50mmが、100分の1の図面に表現されていない事の原寸指導(0.5mmの表現)に2時間半! 等、 どの“叱責”も、いささかも大声を上げる事も無く、淡々と1~2時間掛けて、“真綿で首を絞められる如く”・・・最後は、顔が真っ赤になり、涙が自然にこぼれて止まらない経験です 描いたプラン・デザインの良し悪しの議論以前の “プロの設計者になる為の心構え”を実に根気良く教えて頂いたと、一生の恩を頂きました 社員と議論する時、何時もこの先生を思い出します 目の前の物件の、各論の良し悪しでは無く、 この議論を通じて、プロの設計者になる為の、何かの“気づき”・“ヒント”になれないかとの思いを込めて接しますが ・・・私は恩師のレベルには程遠い様で・・・人間性のレベル・次元の差かと、改めて恩師の偉大さを感じるこの頃です |