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2008年02月07日

第246号 「玉川温泉紀行」

最近TVで、“旅の番組”が多いですね
(私は嫌いですが・・・)妻が大好きな番組なので、パソコンしながら(見ているふりを
して)時々付き合います
他人が美味しそうに食事したり、嬉しそうにしているだけで、妻は本人になった気
分・行った気分で癒されるそうです・・・私には理解できない事ですが・・・安上がり
で助かります?

旅番組のメインは、ヤハリ温泉と、美味しそうな夕食ですね
一流の板前さんが作る・・・旬の魚の刺身・揚げたての天ぷら・尾頭付きのお魚・*
*牛のステーキ・地元野菜の鍋・・・定番ですね!

私は、“国内の温泉旅館へ旅する時間が有るなら、海外旅行の方か・・・”と思うタイ
プですが、見ているうち、私も徐々に
“たまには温泉でユックリしたいナー”と言う気分になりました(年のせいでしょうか
・・・?)

先週ラッキーにも
長くお付合い頂いている企業の社長さんが、“玉川温泉”マニアで、年10回ペース
で、20年間も通っていると言うので・・・同行させて頂くチャンスにめぐり合えました!

玉川温泉は“湯治場”としても有名なので、(社員には申し訳ないと思いながら)私
は腎臓機能が少し低下しているので、健康回復にと休暇を頂きました

玉川温泉は秋田県で、あの有名な“奥入瀬街道”の近くです
秋田新幹線の田沢湖駅からバスに乗り1時間で新玉川温泉駅、目的地の“玉川温
泉”へはそこから更に出迎えの“雪上車”で20分!・・・名古屋から7時間!の距離
・・・海外ならハワイを越えて米西海岸まで行けそうです

玉川の湯は、非常に酸性が強いので、源泉50%の濃度の湯でも、5分入って・5
分休憩を繰返さないと、皮膚が炎症を起こしがちだそうです・・・しかもその都度“か
け湯”で温泉の湯を流さないといけない・・・結構面倒な作業が必要です

浴室は年月で黒ずんだ木造の構造がむき出しで、昼でも薄暗く、換気している為と
ても寒いが、露天風呂的効果をもたらし、長時間入浴しても、全くのぼせません

しかし浴室内は友人同士が声高らかに楽しげに会話する声も・はしゃぐ子供の声も
全く無く
・・・静まり返った無言の世界です
人々は、無言で・(何かに耐えている様に)ひたすら浴槽につかってます・・・不思議
な世界です

初日、1回につき1時間の入湯を2回体験し・・・さてお待ちかねの“温泉料理”・・・
館内の表示には“食堂”とある・・・“レストラン”ではない・・・ヤヤ不安が・・・?

期待と不安の入室!・・・あれ・アレ・アレーーーーガーン!・・・バイキングだ!!
旬のお刺身は・・・どこー?
揚げたての天ぷらは・・・どこー?
**牛のステーキは・・・どこー?
尾頭付きのお魚は・・・どこー?
地元野菜のお鍋は・・・どこー??

無い・ない・ナイ・ない・ナイ・ナイ・ナイ・・・・・・・・何も無―――――い!!
有るのは、納豆・野菜の煮物・漬物・野菜サラダ・切り身の焼き魚・酢の物・・・カロリ
ーと塩分が表示された、まるで病院食のバイキングだーーー!

・・・そうだったのです!
玉川温泉は“湯治場”・・・病を治す温泉なのです・・・多くの方は病を抱え、自炊の
宿泊施設に泊まり、長期滞在しています・・・癌とか大病の方も多いようです
・・・本格的・本物の湯治場です・・・TVで見るような、(憧れの)癒し系の観光旅館
ではなかったのです!
食事する姿も心なし皆さん明るさ・元気さは少なく感じます

滞在3日目に雪もやんだので、評判の“岩盤浴”に行ってみました
ホテルから徒歩10分、玉川温泉の源流の噴出す小川に沿って、少し山を登りま
す・・・一面雪で真っ白な雪景色、硫黄臭と噴煙が立ち上る道を上がると、岩が
ゴロゴロしている“荒野”が出現し、“掘っ立て小屋”が3棟現れます・・・岩盤浴場
です!
・・・何かオーラを放つ異様な光景です・・・多分、草木が1本もの無い世界に“生
命”を感じないからでしょう

小屋の中には・・・受付も、マッサージ女も、レストランも、ドリンクの自動販売機も、
タオルも・・・何も有りません!!(・・・建物の基礎も有りません!)
有るのは小屋の骨組みと、屋根・壁のシートと、そして地面にむき出しの岩盤!

持参した“ゴザ”の上にバスタオルを敷き、断熱シートと毛布をかぶり、直に固い岩
盤上に寝るのです・・・岩は平らでは有りません、自然のデコボコのママです

寒風と、硫黄臭が吹き抜けるその掘っ立て小屋の中に、歩く隙間も無く、毛布を頭
まで被って多くの人がコロガッテます・・・世間の岩盤浴とは異次元の世界です
風景は“野戦病院”のようです・・・まさしくこの中で、傷ついた人々が、ジーッと病と
戦っているのです・・・援軍は“地球”です・・・地の神です!

手で触っても温かく感じない岩盤に静かにジーット横たわっていると・・・岩の上と言
うより、体の下に地球を感じます・・・徐々に・徐々に伝わる温かさに“地球”・“地の
神”を感じ出します
・・・・・・・・・・玉川の岩盤浴は、地の神へ祈りを捧げる行為だったのです!
そして、川や滝で冷水に打たれる行為を“みそぎ”と言いますが、玉川の湯治は“温
水のみそぎ”だったのです・・・水の神に祈りを捧げる行為です

自然の中に神の存在を感じた玉川温泉紀行でした・・・感謝!

 
※玉川温泉紀行もっと知りたい方は・・・タムラ社長ブログ「東奔西走記」01/3002/04を参照下さい。

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