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2008年05月02日

第257号 「鉄骨高騰!」

原油高騰とバイオ燃料が引き金になった格好で、食品の値上げが深刻化していま
すが、
建築業界でも同じ現象が始まり出しました

多くの建材が上がり出したのです!
特に鉄骨の急騰が、大きな問題です
メーカーの生産調整が大きな理由のようです
確認申請厳格化で、建築の着工件数減少にメーカーが敏感に動いた事が原因と
考えられます

昨年今頃、11万円/トン前後だった鋼材が、最新情報では現在、17万円/トンま
で急上昇し、上昇傾向は暫く続く予想です
メーカー側も原料の鉄鉱石が大幅に上昇し、原油の高騰ですから、下がる要素は
見当たりません(加工手間はさほど上がっていませんが・・・)

パチンコ店の建築コスト全体から見ると、640台の最近の標準規模店舗で、
建築面積を、550坪と想定すると
鉄骨トン数は、550坪×0.4トン/坪=220トン 位必要になり
トン6万円の上昇は、6万円×220トン=1320万円の上昇になります
これは坪単価計算では、1320万円÷550坪=2.4万円/坪のアップに繋がり
ます

鉄骨は単価の上昇のみならず、一番大きな問題は納期です
納期が大幅に延びて来ました!
注文してから鉄骨工場に搬入されるのに、6ヶ月も掛かる状況になって来たのです
鉄骨は鉄鋼メーカーから、工場に納入されてから加工が始まり、機動力のある工場
で更に
1ヶ月(標準では2ヶ月)掛かり、ヤット現場で建方が開始されます

鉄骨が立ち上がって初めて、外装・内装・設備と、全ての工事が前に動き出すの
で、工期のカギを握っているだけに問題は深刻です

従来(・・・確認瀬申請厳格化前)、契約から4ヶ月と想定していた工期は
確認申請の厳格化で、従来よりプラス3ヶ月かかり、
今回の鉄骨問題で更に工期延長に拍車が掛かりそうです

工期延長を避ける方法は2つだけです
1つ目は、設計事務所への発注を早める
2つ目は、設計完了と同時に、施主から直に鉄骨会社へ発注する

2つ目に関して、見積り単価を心配する人もいるでしょうが・・・日本中ホトンド変りま
せん
むしろ、早めの発注が上昇傾向の鋼材への前向きな方法です
鉄骨会社へ直の発注は、設計事務所なら(多分)紹介してくれるでしょうし、勿論予
定しているゼネコンさんから紹介して貰うのも有効な方法です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原油高騰の世界的問題の背景もあるでしょうが・・・
確認申請の厳格化以降、急速に建築業界全般の低迷が表面化し出しました
・・・ゼネコン・デベロッパーは勿論の事、建材メーカー・設備機器メーカー・照明器
具メーカーから、最近はホッチキスのメーカーまで業績不振で悩んでいます
意外な事に、ホッチキスの大量消費は、建築現場の下地材の固定です

諸悪の根源である確認申請厳格化の、この官製不況が何故直ちに改善されない
のか不思議でなりません
確認申請手続きを元に戻し、チェック能力の向上を見ながら、徐々に厳格化を進め
るだけの事で、ドミノ倒しのように連鎖し出した建築不況が収まるのに
・・・勿体無い事です

官僚と政治が一つのベクトルにならない硬直化・無力化を心配します
・・・日本沈没の始まりで無い事を祈るばかりです・・・

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