第263号 「脳は筋肉に宿る」
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一流のスポーツ選手のコメントに、時々意味深い言葉を発見します イチロー選手は、時々とんでもないボール球をヒットにする事が有り、その時 “体が自然に反応して打ったヒット” と語る事が有ります・・・これはどういう事でしょう? “脳が命令しないのに、筋肉が判断した”と言う事でしょうか・・・? 筋肉が脳の命令無しに、自分で判断出来るのでしょうか・・・判断が付くのなら、筋 肉に脳細胞が必要ですが・・・? 我々も(勿論イチロー選手と比較は大変失礼と承知ですが・・・)、仕事を通じて似 た様な体験をよくします プラン・デザインを創っていると、手が・指が勝手に動いて出来上がり、ノースケー ルで描いても、ホトンド大きさは合っている経験を何度もします(・・・長年のうちに、 その域に到達します) まさしく“体(手・指)が勝手に反応する”世界です ・・・その現象を私は“脳が指先に宿る”と表現します 通常、 眼で見た情報が脳に伝わり、脳が情報を総合判断して、肉体(筋肉)に指示をしま すが ・・・日々訓練を積んで行くと、この“情報入力-判断-命令”の時間がダンダンに 短くなる気がします 更に進化をして行く内に、 “筋肉に脳細胞が移動した(宿った)” と表現してもおかしくない位、脳と指先の往復時間が短くなった域に達します 従ってイチロー選手の“体の勝手なヒット”も、勿論実際は脳が指示しているのです が、自分でその感覚が無い位の瞬間に行われたので、その様な発言になったのだ と思います この“筋肉に脳が宿った人“を世間では“名人”と呼ぶ・・・どのジャンルでも、日々精 進・努力を重ねれば、誰でも何時かは到達出来るのだが ・・・特にこの名人の域に早くして到達し、特にその反応時間の短い人を、世間では “天才”と呼ぶ気がします この現象は、実際は日常生活の中でも頻繁に起きており、その状況は以前にも記 しましたが“衝動買い”と言う現象です 余りにも素晴らしい商品に出会った時、(財布・フトコロを無視して)口が勝手に “これ下さい!” と語る現象です・・・??? 良い物を、瞬時に判断出来る能力が成長したと思って大事にしましょう・・・?? (私はこの衝動買いが大好きで、衝動が無い買物はしない主義です) ところで、 長年、幾つもの修羅場をくぐり生き延びて来た辣腕経営者の皆さん・・・どんな時、 “脳の指示を超えた行動経験”をしましたか・・・?? 出店時(拡大期)ですか? 閉店時(縮小期)ですか? 私の、(偉そうに語れるほどの会社では有りませんが)経験ですが・・・ 拡大(成長)の判断は、脳の指示(理性)で出来る気がしますが 縮小の判断は、(危機)本能の気がしてなりません・・・これも、経営者を長年やって いて、身に付いた“体が勝手に反応する世界”の気がします ・・・この危機回避本能を使わずに済んだら、経営者人生は本当に幸せなのですが・・・ |