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2008年06月23日

第263号 「脳は筋肉に宿る」

一流のスポーツ選手のコメントに、時々意味深い言葉を発見します

イチロー選手は、時々とんでもないボール球をヒットにする事が有り、その時
“体が自然に反応して打ったヒット”
と語る事が有ります・・・これはどういう事でしょう?

“脳が命令しないのに、筋肉が判断した”と言う事でしょうか・・・?
筋肉が脳の命令無しに、自分で判断出来るのでしょうか・・・判断が付くのなら、筋
肉に脳細胞が必要ですが・・・?

我々も(勿論イチロー選手と比較は大変失礼と承知ですが・・・)、仕事を通じて似
た様な体験をよくします
プラン・デザインを創っていると、手が・指が勝手に動いて出来上がり、ノースケー
ルで描いても、ホトンド大きさは合っている経験を何度もします(・・・長年のうちに、
その域に到達します)

まさしく“体(手・指)が勝手に反応する”世界です
・・・その現象を私は“脳が指先に宿る”と表現します

通常、
眼で見た情報が脳に伝わり、脳が情報を総合判断して、肉体(筋肉)に指示をしま
すが
・・・日々訓練を積んで行くと、この“情報入力-判断-命令”の時間がダンダンに
短くなる気がします

更に進化をして行く内に、
“筋肉に脳細胞が移動した(宿った)”
と表現してもおかしくない位、脳と指先の往復時間が短くなった域に達します

従ってイチロー選手の“体の勝手なヒット”も、勿論実際は脳が指示しているのです
が、自分でその感覚が無い位の瞬間に行われたので、その様な発言になったのだ
と思います

この“筋肉に脳が宿った人“を世間では“名人”と呼ぶ・・・どのジャンルでも、日々精
進・努力を重ねれば、誰でも何時かは到達出来るのだが
・・・特にこの名人の域に早くして到達し、特にその反応時間の短い人を、世間では
“天才”と呼ぶ気がします

この現象は、実際は日常生活の中でも頻繁に起きており、その状況は以前にも記
しましたが“衝動買い”と言う現象です
余りにも素晴らしい商品に出会った時、(財布・フトコロを無視して)口が勝手に
“これ下さい!”
と語る現象です・・・???

良い物を、瞬時に判断出来る能力が成長したと思って大事にしましょう・・・??
(私はこの衝動買いが大好きで、衝動が無い買物はしない主義です)

ところで、
長年、幾つもの修羅場をくぐり生き延びて来た辣腕経営者の皆さん・・・どんな時、
“脳の指示を超えた行動経験”をしましたか・・・??

出店時(拡大期)ですか?
閉店時(縮小期)ですか?

私の、(偉そうに語れるほどの会社では有りませんが)経験ですが・・・
拡大(成長)の判断は、脳の指示(理性)で出来る気がしますが
縮小の判断は、(危機)本能の気がしてなりません・・・これも、経営者を長年やって
いて、身に付いた“体が勝手に反応する世界”の気がします

・・・この危機回避本能を使わずに済んだら、経営者人生は本当に幸せなのですが・・・

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