田村設計　熱血タムラの繁盛店講座

コップに二杯の水入りますか？

若い頃（…本当は今でもショッチュー）、傍若無人・ワガママな施主に出会うと
“ソンナ事出来ルワケ無イダロー！イイ加減ニシトケー！自分デヤレー！！”
と言いたい衝動に駆られました（…正シクハ、駆レマス）

しかし私はある体験を通じて激変しました
･･･神になる決心をし、“設計士は神になれる”“コップに水は何杯でも入る”と悟ったので
す
以来、施主のどんなワガママも、気になりません！

独立して間が無い頃、地下鉄駅でバッタリ友人に出会いました
“オー！イイとこであった！実は家を作ろうと思ってるンダ。設計してくれヨ！”と依頼
され、打合せに出かけました。

インテリで美人の奥様は、家が長年の夢だったようで、数十冊！のスクラップブックを取
り出し、一枚づつページをめくりながら、延々と夢を語りだしました

タムラは、聞きながら頭の中のコンピューターがタクシ－メーターの様に回りだします
延々６時間！「幸せマイホーム行きのタクシー」はヤット止まりました
・・・ガチャガチャ・ガッチャン！メーターは合計、床面積１００坪！工事費１億円！！
“ナーンダ山崎って大金持ちの息子だったのか！…ラッキー！！”

所で敷地は何坪ですか？・・・“６０坪”です・・・？？？？？？
ご予算は？・・・“２５００万円です”・・・？？？？？

・・・・・・・・・・・“冗談じゃない！絶対不可能だ！！どうやってやるんだ！！！俺は
錬金術師でも魔法使いでもないぞ！！！工事予算２５００万円？…設計料の間違いではな
いのか！敷地６０坪？…６００坪の間違いじゃないのか！俺はあいつに学生時代、借金も
してないし、いつも俺が奢ってやったじゃないか！クソ貧乏クジ回スナ！！”

私は早々に逃げ出す決心をし、チャンスを伺っていた！！

しかし
“主人の友人タラ、ロクナ人がいないと思ったら、良かった！タムラさんの様な素敵な人
が主人のお友達にいたなんて…本当に幸せ！！”
“＊＊チャン良かったネー！これでオバーちゃんのお世話も出来るネー”
と幼稚園年少組みの可愛い娘さんにヤサシク語る美人の奥様！

娘の将来・母の看病・幸せな家庭・を夢見、目を輝かせ語る美人奥様とその娘！！

・・・タムラ“逃ゲ遅レル！！”
“愛ハ、ビジネスヨリ強シ！”

もう破れかぶれダー！！！
山崎はどうでもイイ！この母娘と祖母のために、オレは（錬金術師系）神にナッタルゾー！
・・・・・・・・・・・・・・・・

出来たんです！
“敷地６００坪・床面積１００坪・１億円の夢”が６０坪、２５００万円の中に入ったのです！！
タムラは神になれたのです！！！
以来私は信じます“設計士は神になれる”“コップの中に水は２杯でも３杯でも入る”
（・・・本当ハ自分デモ恥ズカシイ！ココまで来ると繁盛店講座でもなんでもない、ひた
すらタムラの自己陶酔型PRと誘導尋問の塊！・・・編集長ゴメン！）

以来タムラは社員に語る
“いいか設計というのはナー、コップに水が一杯に入っているとしよう
そのコップの中にもう一杯水を入れる職業ダヨ！
一生懸命入れると何杯でもハイルンダヨ！“

社員“・・・？？？・・・？？？”

PRの追加
あの頃年少組みだったお嬢ちゃんは成人し、お母さんに
“私が結婚するとき何も要らないから、この家の設計図をお嫁入り道具に下さい”と語っ
たそうだ・・・タムラ涙！！

ヤハリ建築は生き物だ・・・この娘を心優しい立派な大人に育んだ！

困った！
どうしてもタムラを棚に上げられない？ドンドンPRになって行く・・・カンベン！

ここらで本気にタムラ色を振り切らないと、編集長から“PRスルナラ、金払エー”と言わ
れそうですから、心機一転ガンバリマス