株式会社 田村設計

Kazの設計ざんまい

田村 和雄

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愛知県常滑市・東京都銀座在住

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  • 07/12(木)衝撃の“ドイツ・パビリオン” △△107-48-59 歩歩214.5

    午前中、建築視察
    朝一番に“サクラダ・ファミリア”見学
    丁度一年前に見たばかりで、感激は薄らいだが・・・工事は急ピッチで進んでいる
    ・・・工事中に“拝観料”を取れる現場はここ位だろう・・・
    完成は2020年代だそうだ
    最長で22年後か・・・生きている内に完成の姿を見てみたい・・・新しい目標が生まれた
    ガウディー生存中と死後で、大きくデザインが異なるが、改めて当時の職人・特に彫刻家の資質の高さが伺える
    戦争でほとんどの設計図・資料が破壊され、模型の“かけら”を拾い集めて、再現しガウディーの設計を再現しようとしているが、限界も有ろう
    ・・・内装?も随分直線的で、オリジナル部分のフリーハンドの柔らかさが無いのが残念
    全体をガウディーの作品とは認め難いが・・・仕方なかろう・・・?
    次に
    近郊のリカルド・ボフィー設計の“ウォールデン7”見学・・・60㎡ユニットの倍数で構築された集合住宅が、中央の吹き抜けを囲って造られている
    次に
    ミース・ファンデル・ローエ設計の“ドイツ・パビリオン”見学
    1929年のバルセロナ万博に建設されたものを、後日再構築したそうが
    ・・・衝撃だった!!!
    ・・・周りの空気が凍りついたような静寂感が漂う
    ミースの作品を直に見るのは初めてだが、“LESS IS MORE”のシンプルさにあれほどの存在感・緊張感が漂うとは・・・
    (時間・情熱・エネルギー・知恵、をかけた)本物の芸術作品だけが、共通して持ち合わせる“存在感”・“オーラ”と言ったら良いのか・・・神々しい!
    シンプルな箱2つを繋いだけの水平で単純なデザインに、これほどの力があろうとは・・・しかもこれが1929年の作品とは・・・!!!
    自分自身、建築家として、新しいチャレンジをして見たい欲望が湧いて来た!
    ・・・もっと自分の価値観・建築観で設計して見たい欲望が!
    改めてミースを勉強し直して見よう
    ・・・ミースに感謝!
    記念に館内のショップで“ACME STUDIOS“の腕時計購入
    ・・・80ユーロ
    “CONSTANTIN BOYM”氏のデザイン・・・“SWATCH”も手掛けるロシア生まれのデザイナーのようで・・・とてもシンプルで気に入った
    最後に
    ジャン・ヌーベル(仏)設計の“アグアス・デ・バルセロナ本社”(アクバルの塔)を見学
    ・・・水道公社のビルで、コンペの当選案だそうだ
    先が丸まった円筒状のビルで、現地では当選したフランス人へのヤッカミを込めて?“座薬ビル”と呼んでいるそうだ
    周辺一体は古い工場地帯で、大規模な再開発が進み出し、“先兵”としてのシンボリックな意味も感じる
    建物の現物見るまで“カーテンウォール”と思った外装は、ガラスリブ状の“巨大なジャロジー”だった!
    本当の外壁はその内部に有り、“開閉できるダブルスキン”になっており、その隙間にライティングを仕込んでいる
    ガウディーへの敬意も表しているそうだ
    言われてみれば、サクラダ・ファミリアのトウモロコシ状の塔に少し共通点も感じる
    ・・・コンペ当選案に相応しい素晴らしいデザインだ!
    昼食後、自由時間
    ピカソ美術館を訪問・・・3度目の訪問だが、バルセロナブームで、ここも大変な賑わいだ・・・チケットを買うだけで1時間の行列
    面白い企画が有った
    ピカソの作品は、同じスペインの巨匠“べラスケス”の、世界3(4?)大絵画のうちの一つと言われる“女官たち”(ラス・メニーナス)をモチーフに描いた作品が多いが、
    下地にヴェラスケスの作品を写しながら、上のガラス面にピカソの作品を重ねて見せるプレゼが面白い
    同じ部分をモチーフに驚くほど多くの作品がある事にも驚く・・・見ているうち私にはピカソは(単なる)デフォルメの漫画家に見えて来た
    ・・・もしかしたら、ピカソは過大評価されているのではと思えて来た
    ・・・ピカソは画家と言うよりむしろ“描くビジネスマン”ではなかったろうか??
    夕食の集合時間には時間が有ったので、カテドラル近くを散歩中に小さな文具店で“シルバー”のボールペンを発見
    昨年、マドリードで購入したが、重量感・手触りの良さに、もう一本欲しくなったから
    不思議なのは、オールシルバー製で86ユーロ
    先端と頭がシルバーで、胴体部分が木製のものが“260ユーロ”・・・ウッカリ2600円と勘違いして買ってしまった(・・・4.5万円!)
    ・・・自分からの“還暦祝い”にしておこう
    夕食は、郊外の有名レストラン“CACORTADA”で、旅行“最後の晩餐会”・・・肉料理の有名店らしい
    相変わらずどこのお店もワインの美味しさに驚く
    皆で少しづつ出し合い主催者側の企業の社長さん・社員さん・添乗員さんにささやかな感謝の記念品を贈呈
    ・・・とても良い締めくくりの行事になった
    一週間ほとんど毎日、昼・夜とワインを飲んでいたら、その美味しさと穏やかな酔い心地にファンになってしまった























































































































    2007年7月12日 (木) 3:42

田村プロフィール

■経歴 ・昭和47年
名古屋大学建築学科卒業後、恩師の平子勝設計に勤務
・昭和52年
恩師死去による勤務先閉鎖により、個人事務所として独立する。
・平成2年
法人化。バブルの崩壊をいち早く察知し試行錯誤の末、 業種をアミューズメント業界、
中でもパチンコ業に特化し、今日に至る
・平成6年
東京支所開設
・平成7年
ミラノにイタリア人3名雇い、デザインルーム開設
■趣味 出張先でおいしいものを探すこと
■好きな街 ・ミラノ
60才からはここに一年の半分は住みたい
・ニューヨーク
ここへも住みたい。元気になりそう
・名古屋
早足で歩いても人にぶつからない、ストレスの溜まらないイイ街だ
・常滑
恵まれた自然が生んだのか古くから多くの偉人が輩出している。
トヨタの大番頭の石田退三、ソニーの盛田、哲学者の谷川徹三、
東京電力の平岩外四、中野良子、ザ・ピーナツ、(タムラカズオ?)
そして 日本4大古窯の常滑焼き。
魚もおいしいイイ街です。ただ国際空港が出来るのが少し残念。
■特技 純粋に相手の立場に立てる。しかし熱すぎて少し嫌がられること多し
■苦手な事 IT、営業、カラオケ、パチンコ
■一言 すごい時代になったとつくづく思う。 自分の思い・メッセージを世界中、日本中に発信できるなんて夢のようです。 少しでも多くの方と出会い、ITの可能性を存分に試したいと思います。

設計観

建築設計の本質とは、建物と言うハードを通じて家庭の幸せや、 企業の繁栄といったソフトを創造する職業と思っている。そして一作ずつ愛情と情熱を込めて創る。 その思い入れが建物と言うハードに血を通わせることが出来ると信じている。 また日々力量を磨き、自分たちの作品が社会的価値や文化的価値へと 昇華していくことが出来たらとても幸せだと思う。

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